購入
アップルペンシルを使って仕事で使用する手書きノート代わりにしつつ、ノートPCも置き換えて荷物を軽量化できないかなと考え、iPad Pro 9.7インチのWi-Fiモデル 32GB版を購入しました。ヨドバシカメラで67,820円でした。
Wi-Fiモデル 32GB版はiPad Proシリーズの中では最安価なモデルですが、アップルペンシルも併せると約8万円でした。AndroidやWindowsのタブレットも、手書き用のペン(デジタイザ)対応機種だと5~6万円ぐらいはするようだったので、2倍まではしないなと思い、iOS端末は初めてでしたが思い切って購入してみました。
使用感
使用期間はまだ2週間程度という状況ですが、現時点で気になった点などを記載します。 (iOSのバージョンは10.3.1です)
全体的な操作性
普段使っているAndroidスマホ/タブレットとの操作性の違いが心配でしたが、特に違和感なく使えています。レスポンスも良く、一度だけアプリが無反応になったことはありましたが安定性も良いように思います。
手書き入力
アップルペンシルの書き心地はアプリにより多少違いがあるようです。手書き入力アプリとしては、仕事用にはOneNoteを選択しました。Apple純正アプリのメモに比べて幾分反応は遅くなる感じがしますが、実用的には問題ない印象です。
事前検討で他にいくつか試し書きした以下の中では一番良かったように思います。
- YOGA BOOK
- ASUSのAndroidタブレット ASUS ZenPad 3S 10
- Surface Pro 4
- ドスパラの8インチサイズの新モデル raytrektab DG-D08IWP
- キャンドゥの円盤付きスタイラス
(ドスパラの8インチサイズの新モデルの書き心地はかなり良かった印象です)
キーボード入力
Apple純正のキーボード付きカバーであるSmart Keyboardは購入せず、以前に購入していたポケモンキーボードでbluetooth接続して使用してみました。
設定で日本語キーボードが選択出来ないようで、記号入力がやり辛かったりしますが、接続性自体は問題無さそうです。
ソフトウェアキーボードも画面が大きいのでスマホに比べれば使いやすいとは思います。
マウス入力
事前の調査不足でしたが、まさかの未対応でした。
AndroidやWindows系のタブレットではbluetooth接続で利用できていたので当然ながらiPadでも利用できるもののと思い込んでいたのですが、iOSとして対応していないようです。
ネットで調べると世の中的には対応するマウス(ペンのふりをして対応する仕組み?)は存在するようですが、値段が高く、またマウス操作が可能なアプリも限定されるようです。
タッチ操作やアップルペンシルで、ある程度代用できるものの、仕事用にWindowsOSにリモートデスクトップ接続して操作する際、マウスに比べるとどうしても作業効率は落ちるように思います。
日本語入力
これも事前の調査不足でしたが、有料版のATOKはあるようですが、google日本語入力は利用できませんでした。さらには標準のIMEは辞書のインポートが出来ないようです。
ただ、連絡先を辞書代わりに使えるようで、今のところそれで対応しています。
アプリ
Androidで常用しているアプリはiOS版も大体あり、特に不便は無さそうです。
ストレージ容量
Android端末と違いSDカードが使えないのですが、 内蔵32GBでも、一通り使いそうなアプリをインストールして残り18GB程度あり、今のところは問題はなさそうです。
ネットワーク接続
Wi-Fiモデルを選択したため(Cellular版だとさらに1万円程度高い)、外出時はスマホのテザリングでインターネットに接続しています。
ときどきインターネット接続スピードが遅くなるときがあり(スリープからの復帰時?)、原因はよく判っていないのですが、iPad側のWi-FiをOFF/ONするとだいたい改善するような気がします。
重さ
本体重量は437gですが、液晶保護シート、カバー、アップルペンシル併せて約700g、さらにbluetoothキーボードも常時持ち歩くとするとトータル1kg弱となり、仕事用のノートPCがACアダプタ込みで約1.3kgだったため軽量化という当初目的に対しては、2~3割程の軽量化という、少し微妙な結果となりました。
Smart Keyboard(Apple純正のキーボード付きカバー)を購入すれば、もう100gぐらいは減量できそうです。
バッテリー
結構もつ印象です。スリープ状態で全然減りません。朝、満充電で出かけてスリープ状態のまま夕方になっても電池表示は100%のままでした。
画面
解像度も高く、普段使いとしては何も問題は無いのですが、ノートPCの代わりとする目的だと物理的なモニタサイズが小さくなる際はおすすめできないかもしれません。
仕事用にWindowsOSにリモートデスクトップ接続して操作する際、最高解像度の2048x1536だと文字が小さすぎて見づらい上に、アップルペンシルでの細かい選択操作などもかなり難しくなります。
解像度2048x1536でWindowsOSにリモートデスクトップ接続した画像(縦画面時)
また、解像度を落として利用する場合でも、従来使用していたノートPCよりもモニタサイズが小さくなる場合、同じ解像度では当然ながら見づらくはなります。
あと、倍率の関係なのか1280x800などの解像度だと少しぼやけた感じになるようです。
まとめ
手書きノートの代わりとしては充分ですが、ノートPCの置き換えには用途によっては注意が必要なように思いました。
良かった点
- 操作パフォーマンスが良い(レスポンスが悪くなることがあまりない)
- アップルペンシルの書き心地が良い
- 画面自体は綺麗
- バッテリーが結構持つ
反省点
- ノートPC代わりとしては劇的には軽量化できなかった
- マウスが使えない
- 日本語入力辞書にインポート出来ない
- 9.7インチのモニタサイズはもうひと回り大きい方が良かったかも(重くならないなら)