無線LAN接続速度の改善
ミニPCのLenovo ThinkCentre M715q Tinyを購入した際に、パーツのカスタマイズでwifiアダプタ(802.11ac、2x2)を追加したのですが、使い始めて以来ずっと接続が不安定でした。
ネットワークスピード速度測定を実施すると結果が1Mbps以下になるときもあり、体感的にもかなり遅くて使い物にならない感じだったのですが、いろいろいじっていたらいつの間にか安定するようになってきました。
最終的にwifiルータ側の設定で、サーチ対象帯域という箇所に、「5.3GHz(W53)」と「5.6GHz(W56)」を追加したら調子が良くなったのですが、原因をはっきりさせようと元の設定に戻してみたものの安定したままでした。
そのためはっきりした原因はまだよく判っていません。
環境
PC本体:Lenovo ThinkCentre M715q Tiny
OS:Windows 10 Home
Wifiアダプタ:Realtek 8822BE
Wifiルータ:NEC Aterm WG1810HP
(補足:プロバイダのレンタルルータなので、家電量販店等で一般販売はしていない型番かもしれません)
使用Wifi規格:802.11ac
インターネット回線:フレッツ光ネクストマンションタイプ
プロバイダ:BBexcite(excite MEC光、IPv6 IPoE接続タイプ)
症状
症状としては
- Wifiルータへの接続認証はすんなり進み、Wifi接続自体は完了した状態にはなる
- Wifi接続後、通信を開始するとインターネットアクセスは体感的に遅く感じ、タイムアウトエラー画面もたびたび出てくる
- インターネット接続スピードテストの結果は1Mbps以下になることもある
- pingテストも頻繁にタイムアウトエラーが発生する
という感じでした。
原因切り分け調査:ネットワーク
まず、PC本体の不調なのか、ネットワークに問題があるのか調べようと思い、Wifiルータとの接続を有線LANに変更してみました。
途端に改善しました。
インターネット接続スピードテストの結果も下り速度で約700Mbps以上の結果が出るなど特に問題はなさそうです。
このまま有線LANに変更して使い続ければ良いのですが、Wifiルータがある部屋とPCがある部屋が別なため、できれば無線LAN接続に戻したいため、引き続き調査を進めました。
次に、有線LAN接続から無線LAN接続に一旦戻して、PCからWifiルータに対してpingという通信状態を確認するコマンドを実施しました。
以下の画像はインターネット上の8.8.8.8というIPアドレス(googleが公開しているDNSサーバらしいです)宛てですが、PCから見て直近の接続先となるWifiルータ宛てにpingを実施した場合でもほぼ同じような結果で、頻繁にタイムアウトが発生していました。
Wifiルータ~PC間の無線LAN接続に何か問題がありそうです。
原因切り分け調査:wifiルータ
PCの無線LAN接続先となるWifiルータに何か問題が生じている可能性もあるか思い、同じWifiを使用している(同じ5GHzのSSIDを使って802.11acで接続している)他の端末から、Wifiルータに対するpingのテストを行い通信状況を確認してみました。
- 旧メインPCだったDellのデスクトップPC(バッファローのUSB接続無線LAN子機アダプタで接続、802.11ac対応、1x1タイプ):問題なし
- iPad(Ping Liteというアプリをインストール、802.11ac対応、アンテナ数不明):問題なし
他のスマホ端末なども普段使っていて特に問題を感じたことはなかったため、この時点ではWifiルータ側は特に問題が無いものと考えました。
原因切り分け調査:wifiの設定(PC側)
PC側のWifi設定を確認すると、無線LANアダプタはRealtek 8822BE という型番でした。
ドライバのバージョンは、2023.70.213.2018(日付は2018/2/27)になっていました。
Realtek 8822BE用の新しいドライバがリリースされていないかgoogle検索してみたのですが発見できませんでした。
WindowsUpdateを何度か実施してみましたが、特にドライバが更新されることはありませんでした。
PCに標準でインストールされていたLenovoVantageというLenovoのシステム更新アプリも何度か実施してみたのですが、特にドライバが更新されることはありませんでした。
とりあえず詳細設定(Wifiのプロパティ>構成>詳細設定で出てくる各種プロパティ)をいろいろいじってみました。
ひととおり変更してみて少し安定性が増したのは、「Bandwidth」のプロパティでした。
標準だと「80_40_20MHz」でいちばん速度が出ると思われる設定でしたが、これを「40_20MHz」、さらに「20MHz Only」に変更するとpingのタイムアウトの頻度が減りました。
ただし、「20MHz Only」であっても1%ぐらいはタイムアウトが発生し、まだ正常状態とは思えませんでした。
その後しばらくしてまたシステム更新アプリのLenovoVantageを再度実行したときに、不意にドライバの更新情報が出てきて、アップデートを実施しました。
ドライバのバージョンは、2024.0.3.102(日付は2018/9/21)になりました。
が、状況は変わりませんでした。。。
ただ、Wifiの詳細設定のプロパティの種類が少し変更になりました。
そこでまたひととおりプロパティの値を変更してみて際、新しいプロパティの「Preferred Band」を、標準の「1. No Preference」から「3. 5G firtst」に変更したタイミングでpingのタイムアウトが出なくなりました。
やっと解決か!?と思ったのですが、そのまましばらくpingテストを連続実施していると、またタイムアウトが発生するようになりました。。。
もうあきらめてメーカのLenovoに問い合わせしてみようとWebでサポート窓口を探し始めたのですが、ふと、最後に念のためWifiルータ側の設定も再チェックしてみようと思いました。
他のPCやスマホ、タブレット等からの通信は特に問題なく利用できていたので、Wifiルータに原因があると考えていませんでした。
原因切り分け調査:wifiの設定(Wifiルータ側)
Wifiルータの管理画面にアクセスし、まずWifiルータのファームが古くなっていないか、オンラインバージョンアップで確認してみました。
現時点での最新バージョン1.3.15になっていました。
次に、Wi-Fi(無線LAN)設定>Wi-Fi機能設定とたどって出てくる設定画面の「サーチ対象帯域」の設定に、非選択状態だった「5.3GHz(W53)」と「5.6GHz(W56)」を追加してみました。
すると調子が良くなりました。
インターネットスピードテストの測定も、有線LAN接続ほど高速では無いものの、下りで200Mbps程度の結果も出るようになりました。
その後、数時間、数日と様子を見たのですが、pingのタイムアウトも全く出なくなり、ようやく無線LAN接続で、PCを快適に利用できるようになりました。
ただ、その後、原因をはっきりさせようと元の設定に戻してみたものの安定したままでした。
そのためはっきりした原因はまだよく判っていません。
5.3GHz(W53)と5.6GHz(W56)
「5.3GHz(W53)」と「5.6GHz(W56)」というのは、無線LANの規格で、より広くWifiのチャネルを使えるようになる設定のようです。
それにより隣接する他のWifiルータと使用するチャネルがぶつかりにくくなるというメリットがある一方で、標準で利用される「5.2GHz(W52)」に比べて、気象レーダの電波と干渉しないように自動で制御が入るなど、いくつか制約事項があるそうです。
その後
さらにまた数日経過したのですが、当初と同じような不安定状態に戻ってしまいました。
再び、Wifiルータの「サーチ対象帯域」の設定に、非選択状態だった「5.3GHz(W53)」と「5.6GHz(W56)」を改めて追加すると安定状態になったため、このままの設定状態でしばらく様子を見てみようと思います。
(追記) その後再発したので効果はありませんでした。