4K 60Hzでのモニタ接続を目指して
前回、4K HDR対応 28インチ液晶モニタ( JAPANNEXT JN-T2880UHDR) のレビュー内では、PC(Lenovo ThinkCentre M715q Tiny)を接続すると、4K解像度だとリフレッシュレートが30Hzまでしか設定できませんでした。
PCのGPU(CPUのAMD Ryzen 5 2400GE内蔵 Radeon Vega 11)の性能の限界なのか、モニタとの接続ケーブルの影響なのか、もう少し調べてみました。
HDMI接続を調べる
このとき使用していたモニタとの接続ケーブルはHDMIケーブルで、ケーブルの種類は表面の印字から「ハイスピード」であることは判るものの、それ以上の細かい規格までは判りませんでした。
これまでHDMIの規格をあまり気にしたことが無かったのですが、調べてみるとVerもいろいろあるようです。
加えてケーブルの種類として同じ「ハイスピード」でも、以下3パターンはあるようで、随分とややこしいことになっているようです。
- Ver1.3 2560x1440 75Hz
- Ver1.4 4K 30Hz
- Ver2.0 4K 60Hz
これまで使用していた「ハイスピード」HDMIケーブルが、もしVer1.4であった場合は、Ver2.0以上のHDMIケーブルに変更すれば、4Kでリフレッシュレート60Hzを利用できるようになる可能性はありそうです。
さらには「プレミアム ハイスピード」という種類のHDMIケーブルもあり、これだとHDRにも対応するようです。
- Ver2.0a 4K 60Hz HDR
一方でPSVRの付属HDMIケーブルは「ハイスピード」ですが、4K 60Hz HDR接続には対応しているようで、「ハイスピード」であってもVer2.0aに対応するケーブルもあるようでさらにややこしいです。
Premium HDMIケーブルに変更
とりあえず「プレミアム ハイスピード」のHDMIケーブルであれば、4K 60Hzに対応する条件は十分満たすと考えて、加えてPS4のHDR接続用にも利用できると思いました。
「プレミアム ハイスピード」タイプであってもAmazonだと安いのは500円~600円ぐらいから売ってそうです。
とりあえずビックカメラで購入して来ました。短めの方がノイズ等に強いのかなと思い、長さは1mのタイプで、価格は税込で1,058円でした。
表面に「PREMIUM」の印字が付いています。
早速このケーブルに差し替えてみたのですが、結果は残念ながらNGでした。
リフレッシュレートは最大30Hzのままでした。
なぜか30Hz以下のリフレッシュレートの選択肢に23Hzなどが増えました。
Displayportケーブルに変更
プレミアムHDMIケーブルでも駄目だったのでやっぱりGPUの性能限界なのかなとも思えてきたのですが、HDMIケーブルと併せて買ってきたDisplayportケーブルも試しました。
同じくビックカメラで購入してきたのですが、1種類だけ在庫処分なのか安売りしているものが置いてあり、長さ2.8mで必要以上に長かったのですが、価格が税抜き899円で安かったのでそれにしました。
このケーブルに差し替えたところ、4K 60Hzで表示されました。
ただし、解像度として以前選択出来ていた横幅が少し広い4096x2160(DCI 4K)が選択できなくなり、通常の4Kの3840x2160(4K UHDTV)までとなりました。
リフレッシュレートは60Hzまで選択できるようになりました。
モニタ側でも4K(3840x2160)、60Hzで認識しているようです。
実際、マウスカーソルの動きも滑らかになり、Youtubeの4K 60fps動画も、PS4Proで観るのと同じ滑らかさで見れるようになりました。
まとめ
結果から、GPUのRadeon Vega 11としては4K 60Hzに対応していると思われます。
PCのLenovo ThinkCentre M715q Tinyを購入時、外部モニタ接続用ポートは標準だとDisplayportしかなかったので、HDMIポートをオプションで追加しました。
HDMIポート追加用のオプションパーツか、そのパーツを接続するマザーボード側のインタフェースの性能や規格がボトルネックとなり、HDMIのVer1.4までの対応となってしまって、4K解像度だとリフレッシュレートが30Hzまでしか出せなくなってしまうのかなと思いました。